チャレンジカップ2006・5月21日(日)
大会レポート

 5月21日(日)、さわやかに晴れ渡る青空の下、チャレンジカップ2006ZAOカップ県大会が山形県武道館において盛大に行われた。午前8時15分スタッフ集合。が、田畑師範は8時に会場に入り、陣頭指揮を執る。そしてスタッフミーティング。師範からスタッフへの檄が飛び、ミーティングはいつにも増して集中力と緊張感がみなぎる。会場設営では皆スピード感を持ちながら、手早く自分の役割の準備をこなす。午前9時選手受付、計量開始。少年部は、これから試合が始まるというのにあまり緊張せず?走り回っている子もいて、一般部の先輩に喝を入れられる場面も。予定を少し押して午前10時開会式。田畑師範の、会場を奮い立たせるスピーチのあと、選手代表の黒沼選手による力強い選手宣誓。黒沼選手は、実に試合出場2年ぶりで、その気迫たるや、会場にいた全ての人に伝わったことと思う。ルール説明は主審・長岡淳一師範代、演武者は清水明広初段、奥山千晴初段。清水初段の技の切れに、思わず場内にため息がもれる。そして試合開始。熱戦につぐ熱戦が展開され、会場は大きな興奮のるつぼと化した。
 各クラス決勝戦が終わり、幼・少年部による板割りが行われた。皆が見つめる緊張の中、渾身の力を込めて手刀を振り下ろし、次々と完遂。最後は小学6年生の佐藤徹駿2級(寒河江)。最高枚数の6枚にチャレンジし、気合い一閃、見事一発で6枚をまっぷたつに。会場からは惜しみない拍手が送られた。
 続いて、最終トーナメント・ランキング戦一般上級。このクラスは一般部の茶帯・黒帯のみによる苛酷なトーナメントとなる。1回戦第1試合。鹿野喜与志(河北)×阿部 聡(東根)。前半は阿部が体重・体格を活かしたパワフルな攻撃で前に出るが、後半、鹿野の技が入り始め、鹿野の優勢勝ち。1回戦第2試合は高木康典(中山)×石井淳一(河北)。石井がケガの為欠場し、高木の不戦勝。ここで審判交代となり、主審を田畑師範が務めることになる。これにより選手はもちろん、観客にも大きなプレッシャーがかかる。2回戦第1試合、轡田 禎(本部)×鹿野。前半は両者互角の攻防となるが、後半轡田が前に出て優勢勝ち。2回戦第2試合。早坂恵人(酒田)×沼澤 真(中山)。沼澤も粘るが、早坂は動きのいい組手で優勢勝ち。2回戦第3試合。矢作高志(天童)×高橋 聡(遊佐)。高橋が前に出て攻撃、矢作も返すが後手に回り、高橋の優勢勝ち。そして2回戦最終試合、高木×黒沼 誠(本部)。誰もが黒沼の復活に注目するこの一戦。高木も善戦するが、下突き、膝蹴りで技有り二つを取られ、黒沼の合わせ一本勝ち。黒沼、幸先のいいスタートを切る。2回戦終了後、インターバルを経て、準決勝。第1試合、轡田×早坂。中盤まで早坂の攻勢で進むが、ラスト1分あたりから轡田が反撃し、優勢勝ちを収める。第2試合、高橋×黒沼。黒沼が終始攻めきって優勢勝ち。
 準決勝後、師範、支部長、黒帯による演武。まずは全員で型・安三。続いて支部長のみによる型・征遠遠。そして田畑師範による型・最破と掌底による鉢割り。重厚な型に続いて静寂・・・会場の緊張感が最高潮に高まり、「イヤァ」という大きな気合いの後、鉢が粉々に砕けると、場内は驚嘆の拍手に包まれた。
 いよいよランキング戦決勝。黒沼×轡田。本部同士、先輩後輩対決となる。開始前、師範より「お互いに遠慮するな!」との言葉を頂き、「始め!」の声が響き渡る。黒沼は身長と手足のリーチを活かした攻撃で前に出る。轡田も必死で応戦するが、左手を痛める。防戦一方となったところで、師範が試合続行不可能と判断し、黒沼の一本勝ちが決まった。チャレンジカップ2006ランキング戦優勝・黒沼 誠・・・・復活を見事証明した優勝となった。
 閉会式では田畑師範より、黒沼選手が来年の世界大会を目指していることが発表され、励ましと労いの大きな拍手が送られた。
 自分自身へのチャレンジ、自分自身へのトライ。大会パンフレットにも載っている田畑師範のチャレンジカップの理念。試合の勝敗よりも、まずチャレンジするという心を尊ぶ大会・・・出場した選手、そして会場に居合わせた人全員に大きな感動を残して、大会は幕を閉じた。
(文中敬称略)


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