Kyokushin Kaikan
TABATA DOJO

■大山総裁語録■

 これは田畑師範が内弟子の時に朝礼で聞いた事や、大山総裁の著作より田畑師範が感銘した事を監修しました。
vol.12
「丹田力」
その具体的な精神統一の方法とはなにか。それはまず呼吸法であり、これに基づく丹田強化法であり、あるいは瞑想法である。精神というものは、どこにあるのだろうか。東洋の先人たちは、精神は肚にあると考えていた。そして肚に精神のある状態を最高の状態として、あらゆる物事を追究し、物事を追究することによって、肚を強くした。したがって、精神を強くせよということは、肚を強くせよと言い換えることもできる。人間はだれでも、重い物を持ち上げる時には腹の中心に「うん」と力をこめる。腹の中心に力を込めることによって最高の力が出せることを、誰もが無意識に知っているのである。丹田とは、この腹の中心部のことであり、ここは人間の身体の重心ともなっている。人間はこの丹田部を中心として、手足を動かす。人間の用いるあらゆる力が、ここに帰してこそ理想の状態なのである。丹田力とは、腹圧力のことであり、この強弱は生理学的に言えば、腰、腹部の筋肉の強弱に左右される。広くは足の筋肉、背筋、呼吸、精神の持ち方にも関係しているが、丹田という部分を見た場合、丹田力の強弱は、腰椎骨ののび、腸骨の収縮拡張力、腹筋の弾力、肛門の収縮力として現れている。したがって、この腰のまわりの筋肉と骨、関節、靱帯などが発達しているほどで、全身的な力を発揮するとき、大きな力を産みだしやすい。この丹田という、東洋の古い教えの定めた精神の座は、肉体の中心でもあり、ここから霊肉一致の力が沸きあがるのである。一般に精神主義という場合、肉体と正反対の意味の精神性のみを強調するものと考えることが多いが、東洋でいう精神は、身体と一致したものである。完成された肉体は必ず精神的なものとして表れて来なければならず、完成された精神は、肉体的な表現として必ず表れて来なければならない。
 


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