平成19年8月8日
師範 田畑 繁
すでに新聞やニュース等でご存じの方もおられるかと思いますが、「2ちゃんねるの件」で8月7日に山形地方裁判所に原告として提訴いたしました。経緯についてご説明いたします。2005年5月「2ちゃんねる」に掲示板が立ち上がりました。「2ちゃんねる」は無責任な人達が無責任な事を書き込んでいる風潮があるので、当初はこれを無視していました。しかしながら今年の3月に入り広告業者より、田畑道場を検索すると「2ちゃんねる」もヒットすることを教えて貰いました。その時の内容を読みますと、誹謗中傷、虚偽、侮辱的な言葉、しかも劣悪な表現の書き込みがされてありました。自分一人の我慢で済むのであれば甘んじて受け、見過ごす事も出来るでしょう。しかし、道場生や家族、極真会館のことまで土足で書き込まれては話は違います。この「2ちゃんねる」の事を知っていて空手を習いに来ている生徒また保護者の皆様に対して、心が締め付けられるくらい申し訳なさで気が消沈しました。そして、なんとありがたいことだろうと感謝しました。2年間も掲示板を野放し状態にしておいた事を悔みました。道場の信頼信用関係を道場内外で大きく損なってしまう事態です。道場を設立して22年が経ちますが、一瞬にして信用を無くしてしまった焦燥感、挫折感がありました。「2ちゃんねる」という異様な世界での書き込みが、現実社会でも起こるという思いにすり替えられ、頭が混乱し、そこから出て来れなくなることもありました。
この「2ちゃんねる」の問題を公にして今まで知らなかった人達までも「2ちゃんねる」問題が表面化してもっと迷惑を掛けてしまうのではないかとも思いました。書き込みには、「書き込んでいる人は絶対に法的には処罰されない」と書いています。「田畑道場が潰れるまで書き込む」とあります。道場生に対し、保護者の皆様、道場関係者の皆様に対して、風評としての誹謗中傷でご迷惑をこれ以上かけられないという心が湧いてきました。そして私は道場生を守ることと、極真空手の名を汚してはいけないと決意し、今回の行動に出ました。
今この「2ちゃんねる」によって自殺をしたり、心の病になったり、企業が倒産に追い込まれるという風潮があります。大きな社会問題であります。被害者の中には、その解決を求めて民事、刑事の法的手続きに立ち上がる人もおりますが、しかし多くの人々が泣き寝入りを余儀なくされています。自分の名も素性も明らかにせず、誹謗中傷を責任もとらず繰り返し書き込んでいる人を本当に野放しにして良いのでしょうか。当道場もそうですが、中には拳を握り締めて我慢をずっとしている人もいることでしょう。
小学生がインターネットのいじめにあい、絶望感で命を落とすケースもあります。その人の心を思う時にいたたまれなくなります。「2ちゃんねる」での誹謗中傷の書き込みは「社会悪」です。今全国的に「2ちゃんねる」に対し、訴訟運動が起きています。勝か負けるかは分かりません。大山総裁の言うところの「降りかかった火の粉は振りはらわなくてはならない」のごとく、私は原告となり「2ちゃんねる」の管理人にはスレッドの削除を請求、スレッドに書き込んだ悪質なもののIPアドレスの開示を要求します。また慰謝料330万円を請求しますが、これは、本筋の訴えではなく被告に対するプレッシャーです。
訴状を山形地方裁判所に提出した後で、記者会見を行いました。NHK・YTSテレビ、山形新聞・毎日新聞・朝日新聞・河北新報・読売新聞、共同通信が取材に来ておりました。この「2ちゃんねる」に対する社会の注目度の程が伺えます。
私達、極真会館田畑道場はより一層襟を正し、志を高くし、身を修め師弟共々武の道を歩むことを厳かに誓う次第です。
これからも何卒、ご理解とご協力の程よろしくお願い申し上げます。
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