クリスチャン稽古レポート

 1月12日木曜日夜9時30分、山形駅に一人の若者が降り立ちました。背には大きなリュック、両手にバッグ、そして胸いっぱいの極真空手への憧れを秘めて...。南米チリより約24時間かけて、クリスチャン・ バスケス弐段は大山総裁の国、極真空手、憧れの日本に到着しました。チリは夏、日本は冬と季節は逆転。その日本の中でもひときわ寒さ厳しい山形の地。クリスチャン弐段は、昨年田畑師範が南米セミナーに行かれた時、はじめて田畑師範と稽古を共にし、その時からぜひ日本に行き、田畑師範のもとで修業したいと心に決めていたそうです。その夢が実現。新幹線を降り、ホームで出迎えに行かれた田畑師範と再会、約一年振りの旧交を暖めあいました。次の日から本部道場で稽古。始めは声も小さく、戸惑っていたようでしたが、次第に環境に慣れ、本来の動きが出て来ました。稽古に臨む姿勢は一生懸命そのもので、まさにチリからの「侍」。サンドバック稽古でも必死に打ち込んでいました。異文化と接する時、重要なのが言葉と食事。クリスチャンは日本語は解せず、英語で会話していました。母語はスペイン語なので、日本人と同じく中学や高校で習った英語を使うような感覚のはずですが、自分たちが話す英語よりずっとハイレベルな英語を使っていたことは間違いなかったようです。単語と単語をつなぎ、何とか意志疎通をはかり、分かりあっていくうちに、気持ちさえあれば、ブロークンイングリッシュと筆談でかなり話せることがわかりました。食事においては、非常に上手に箸を使っていたことが印象的でした。外国人は箸が苦手、という先入観もあったのですが、「寿司」が大好物というだけあります。(寿司は生寿司ではなく、巻物のことです)また、「ペプシ」が好きで、食事の時はたいてい飲んでいました。日本文化に対する研究心も強く、「八文字屋」では約二時間かけて本を探し、お土産用の本を選ぶほど。最終日前日は羽黒山に登り神社でお参り。霧の中、雪に囲まれた神社を前にして「very cold!」を連呼。鳥居、灯籠、雪灯籠、鐘、天狗のお面など、驚嘆しながら8ミリカメラを回していました。酒田の稽古では体育館の床の冷たさに驚いたようですが、さすが侍、稽古中はそんな素振りは全然しませんでした。18日水曜日、山形で6日間の修業を終え、クリスチャンは次の修業の地、沖縄へと向かいました。初めての空手留学生ということで、お互いに最初は手探り状態でしたが、稽古や食事を共にしていきながら次第に打ち解けあって行きました。「極真空手、大山総裁」に憧れ、「田畑師範のもとで稽古したい」という一念だけで、国境、言語、文化を飛び越えて単身乗り込んできたクリスチャン。「人種、民族、国境を超え」てきた極真空手マン。日本にいると極真空手のすごさが近すぎてよくわからないが、外国から見ると本当に極真空手は世界人類平和の足がかりになっている、ということを実感させられる、クリスチャンの来日でした。



国際空手道連盟 極真会館 全日本極真連合会 田畑道場 山形県総本部
990-2447山形県山形市元木1丁目3-13 電話023-625-0900 fax023-625-0903
E-MAIL:office@kyokushin-tabatadojo.com